大富豪たちの成功の秘訣に迫る!!名著『バビロンの大富豪』まとめ 私的抜粋3つのポイントを要約レビュー

書籍

不滅の名著と謳われる『バビロンの大富豪』をレビューします。
紀元前に栄えた王国バビロンには、膨大な量黄金と宝石が財産として蓄えられていました。
バビロンの人々は抜け目のない商人であり投資家であり、世界で初めて「お金」の発明をしたとも言われています。

彼らがいかにして富と幸福を築いたか、物語形式で書かれています。

1920年に出版、しかも数千年前の教えだからといって侮ることなかれ。

核心となる「原則」は不変であり、全ての人が知っておくべき内容となっています。

「冨とは、手に入れるための単純な法則を理解し、それを守りさえすれば、いくらでも手にすることができる」

人生の指針と勇気を与えてくれる現代にも通ずる数々の知恵や心構えを今回は3つ抜粋してレビューしていきたいと思います。

評価:3.5/5.0
こんな人が読むべき
・これから資産形成を頑張っていきたい初学者
・お金のことを知らない中高生

抜粋した3つの教えを要約レビュー

稼いだものは必ず一部を自分のものにするべし

この本の中で最も多く登場するポイントです。

稼いだものは全部自分のものとしてとっておけるはずだと思う人も多いでしょうが、ついつい稼いだお金を使い切ってしまう人は多いと思います。
必要経費だと言ってお金を使って得るものは
本当に必要不可欠なものですか?

缶コーヒー、食後のデザート、華美な衣類、装飾品などなど様々な贅沢品があると思います。
私もかつては毎日の缶コーヒーや日々の晩酌に安くない経費を払っていました。

実は、経費というものは自分で気をつけない限り、必ず収入と等しくなるまで使ってしまうものなのです。
ある分だけ使ってしまうというのは人の性といってもいいかもしれません。
でも必要経費と自分の欲求を混同してはいけないのです。

本書では「お金を稼いだらまず収入の最低1/10を貯金しろ。そのために他の支出は抑えろ。」と述べています。
収入が1/10なくなったぐらいではそれほど生活水準の低下は感じないので、これは実践あるのみです。
貯金が貯まれば安心感で心も豊かになる効果もあります。

貯めた資金は寝かさずに増やすべし

次は金を働かせて増やす手段を考えようというステップですね。
資産家の方とかだと当たり前に知っていることですが「金を働かせる」の意味を知らない人は多いでしょう。
では具体的にどういうものか。
それは「投資」です。
お金持ちは決まってこれを行なっていると思います。

中流以下の人間はお金のために働く。

金持ちは自分のためにお金を働かせる。

引用:『金持ち父さん 貧乏父さん』ロバート・キヨサキ著

他の名著でも同じように書かれていますね。

ただ働いてお金を貯めるだけでは豊かで穏やかな生活は訪れません。
多くの人が誤解してると思いますが、お金=財産なのではなく懐を潤すお金の流れこそが財産だと本書では述べられています。

私もその通りだと思います。
お金は使ってしまえばすぐ終わりですが、財産であるお金の流れはずっと富をもたらしてくれるのです。
ちょっとそれますが、知識も財産ですね。決して奪われることのないものですから。

話を戻します。
「投資」って怖いからしたくないって思っていてはダメです。それでは一生金の奴隷です。
むしろ金を奴隷として働かす「投資」が必要なのです。

現代の日本ではマイナス金利の時代が訪れようとしています。
お金を銀行で寝かしては勿体ないです。ムチ打って働かせましょう。

投資では必ず元本を確保すべし

当たり前といえば当たり前ですが重要です。
元本とは元の資金。元本まで失くす可能性があるときに 、大きく儲けることに関心を注ぐのは賢明なことではありません。
危険を冒せば 、たいてい損失という形でペナルティを取られます 。

  • 元本が保証されているところ
  • 望むときに回収できるところ
  • 適正な利息を徴収できなくなる恐れのないところ…など、

こうした相手に投資対象を絞って 、自分の財産を守ることが肝要だと本書では述べられています。

せっかく貯めたお金をみすみす失くすような事態は絶対に避けたいですよね?

原本は必ず確保するようにしましょうね。

100%元本保証の資産運用は、定期預金や個人向け国債しかありませんが、リスクが小さいもののリターンが小さいです。堅実で地道な投資となってきます。

“老後のために2000万円貯めろ”というのが2019年に話題になりました。

これに煽られて投資を始めた方も多いと思いますが、ハイリターンが期待できるのはやはりハイリスクな株や投資信託、不動産、金やFX、仮想通貨などです。ほぼ負けます。

知識なくむやみに手を出すのはあまりにも危険。

元本を確保しつつ地道な資産運用を行うことが幸せへの道なのです。

まとめ

『バビロンの大富豪』で述べられていることは、考えてみれば当たり前のことばかりです。

「稼いだお金を取っておけ」とか「お金は慎重に使え」とか「よく知らない商売にお金を使うな」とか「胡散臭いハイリターンな話を信じるな」とか本当に当たり前だけど本当に大事なことばかりです。

ただ、実践できていない人は非常に多い。人によっては目からウロコだ。

この本を読んで人生変わった人、変わる人もいるでしょうね。物語形式で進んでいくのでとっつきやすくてあまり本を読まない人におすすめできちゃいます。

お金に対してルーズでこれから浪費癖を直したい人や中高生が将来のために読むのに非常に良いと思います。
ぜひ読んでみてください。

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