どうも、おかべです!(@okabeturedure)
『デジモンアドベンチャー』OPの『Butter-Fly』の歌手や歌詞の意味について知りたいなあ
こんなお悩みを僕なりの解釈で解説します!
『Butter-Fly』といえばデジモンシリーズ屈指の神曲。デジモンを知らない人でもこの曲を知ってる人は多いでしょう。
『Butter-Fly』の歌手とその歌詞の意味について
『Butter-Fly』を歌っているのは、不死蝶のアニソンシンガーとも呼ばれた歌手、和田光司さん。
解説していきます。
和田光司さんについて
和田光司さんといえば、言わずと知れたデジモンシンガーです。
数多くのデジモンシリーズで歌っており、仕事の8割がデジモン関連だったんだとか。
不死蝶のアニソンシンガー
99年4月にアニメ『デジモンアドベンチャー』の主題歌「Butter-Fly」でメジャーデビュー。2003年に上咽頭がんが発覚し、同年4月から活動を休止するも、翌年に療養から復活。11年にがんの再発が発覚し、同年10月から再び活動休止するも、13年10月にブログとツイッターで復活を発表。力強く復活する姿から、ファンからはデビュー曲にかけて“不死蝶のアニソンシンガー”と呼ばれていた。
ORICON NEWS
2度病に侵されても、負けじと歌い続けた彼はまさに不死鳥ならぬ不死蝶だったのです。
かっこいい生き様ですね。
しかし、2016年3月に和田さんは42歳の若さでこの世を去りました。
最後にレコーディングした曲は偶然にも『デジモンアドベンチャー』の続編『デジモンアドベンチャーtri』のテーマ曲『Butter-Fly tri.Version』
不死蝶が最後に世に送り出した曲は、やはり『蝶』。
なんというか、この事実に対して抱く気持ちは亡くなって4年たった今もうまく表現できません。
つぎは、歌詞の僕なりの解釈を見ていきましょう。
『Butter-Fly』の歌詞の意味を考察
『Butter-Fly』の歌詞はデジモンアドベンチャーの選ばれし子ども達とリンクしているかのように見られる箇所が随所にみられます。
さっそく、見てきましょう。
ゴキゲンな蝶になって きらめく風に乗って 今すぐキミに会いに行こう
余計なことなんて 忘れたほうがマシさ これ以上シャレてる時間はない
『Butter-Fly』という曲名が示す通り、いきなり蝶が歌詞に出てきます。
この歌の語り手というか一人称は、恐らく男性。
余計なことを考えたり、シャレてる、つまりかっこつけてる時間はないからさっさとキミに会いに行こう!
不器用でも、ちゃんとしてなくてもいいから、一生懸命キミに会いに行く。
そんなメッセージが読み取れます。
何が WOW WOW~ この空に届くのだろう
だけど WOW WOW~ 明日の予定もわからない
この雄大な空へと羽ばたくためには、どうしたらいいのだろうか。
そんな大きな夢を抱えつつも、明日の予定すらままならない。
毎日に一生懸命で、明日や将来のことを考えてる暇なんかないという、真っ直ぐな思いが伝わってきます。
無限大な夢のあとの 何もない世の中じゃ
そうさ愛しい 想いも負けそうになるけど
Stayしがちなイメージだらけの 頼りない翼でも
きっと飛べるさ On My Love
無限大な夢を思い描いたとしても、現実ではなにもまだ手にしてはいない。
そんな現実では、愛の想いも薄れそうになる。
でも、Stayしがち、つまり停滞しやすくて不器用で頼りない翼だけど、きっと飛んでいってキミのもとへ向かう。
そんな決意表明になっています。
一番の歌詞を見る限り、徹底して不器用だけどキミに会いに行くという強い思いが伝わってきますね。
ウカレタ蝶になって 一途な風に乗って どこまでも キミに会いに行こう
曖昧な言葉って 意外に便利だって 叫んでる ヒットソング聴きながら
一番では、ゴキゲンだったのに今度はウカレテますね。
一貫して陽気で元気いっぱいなイメージ
そんな彼は、ヒットソングの歌詞に出てくる『曖昧な言葉』の便利さを知ります。
一番では不器用で真っ直ぐに進むことしかできない彼でしたが、曖昧な言葉を使った伝え方を知るのです。
成長ですね。
何が WOW WOW~ この街に響くのだろう
だけど WOW WOW~ 期待してても仕方ない
ここの部分はかなり解釈が難解です。
ちっぽけな自分にどうしたら世の中に影響を与えられるか、世間という大空に羽ばたいていけるか考え、苦悩する彼。
でも、吹っ切れて、考えて期待しても意味はないということに気づきます。
先のことをあれこれ考えても仕方ないのです。
無限大な夢のあとの やるせない世の中じゃ
そうさ常識 はずれも悪くはないかな
Stayしそうなイメージを染めた ぎこちない翼でも
きっと飛べるさ On My Love
無限大な夢を思い描いたとしても、やっぱり現実ではなにもまだ手にしてはおらず、やるせない気持ちにもなります。
明日の予定もわからない、無限大な夢もまだ手にしていない。
だからこそ、彼は常識はずれで突飛な行動をしてもいいのではないか、という気持ちを抱きます。
常識的な行動をしてるばかりじゃなによりつまらないですからね。
ゴキゲンでウカレタ彼のイメージにはちょっと合いません。
そしてやっぱり、頼りなくて止まってしまいそうな翼だけど、気持ち一つで飛んでやる。
愛するキミのもとへ飛んで行ってやる。
そんな思いが伝わってきます。
『デジモンアドベンチャー』とのリンク
歌詞をまとめると、不器用でぎこちないし夢を叶える力も持ってるかわからないけど、気持ち一つで乗り越えていってやる。
そんな勇気を与えてくれるような歌となっています。
これはまさに、『デジモンアドベンチャー』の選ばれし子ども達とリンクしているといえます。
物語始まってすぐの子供たちは、それぞれが問題や心の弱さを抱えていてまさに”ぎこちない翼”の持ち主でした。
しかし、彼らはどんな困難にあっても、どんなにくじけそうになっても、絶対に諦めない闘志や勇気、思いの強さで乗り越えて成長していきました。
『Butter-Fly』は『デジモンアドベンチャー』にぴったりのOPテーマだったのです。
まとめ
『Butter-Fly』は、どんなに弱くたって、不器用だって、気持ち一つで乗り越えていけるんだ。
そんな、勇気を呼び起こし鼓舞してくれる最高の名曲でした。
この歌っていた和田光司さんは、まさにこの歌の歌詞を人生で表していると思います。
和田光司さんにこんなエピソードがあります。
wikipedia
2度目の休養の際は、医師から完治と通告された直後の再発であったためにショックは大きかったという。「このまま引退してもいい」というほど歌う気力を失っていたが、知り合いに「使命感で歌い続けるのではなく、歌える時に歌って、歌えなくなったらまた休めばいいじゃない」と言われたことにより考えを改め、再び歌手活動を行う事を決意した。
2度の病の苦しみや無念の思いは僕には全く想像できないものです。
でもそんな状況でも、気持ち一つ、考え方一つで乗り越えてく姿はまさに『Butter-Fly』に登場する彼みたいです。
『Butter-Fly』という曲は選ばれし子ども達の歌であると同時に、和田光司さん自身の歌でもあったわけです。
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